プラットフォーマーに頼るビジネスは限界がある

プラットフォーマーが一強の時代となっています。
今後プラットフォーマーに頼るビジネスは、限界がある。

アメリカの金融業界では、FANGという言葉があります。
これは、Facebook, Amazon、Netflix、Googleの頭文字を取って使われています。
最近は、FANGにNVIDIAを加えたFANNGが使われたりもしています。
これらの企業は世界で最も勢いのあるテックカンパニーです。
FANNGは、アメリカの株価に占める割合も大きくアメリカの景気を見る上で非常に重要な指数とされています。

特にFacebook Amazon Googleの企業はプラットフォーマーと呼ばれ、大きな力を持っています。
なぜプラットフォーマーが強いかというと、ユーザがSNSを使いたいと思ったらFacebook、何かネットで買い物をしたいと思ったらAmazon、何か調べたいと思ったらGoogleの様に生活に密着したサービスを提供している企業だからです。
言葉を変えると、これら企業のサービスがなくなった場合、かなりの人が生活が不便になったりもします。
つまり、これら企業が生活に欠かせないプラットフォームを提供していることからプラットフォーマーと呼ばれています。
ユーザーもそうですが、企業側もこれらプラットフォーマーに依存するビジネスも存在します。
例えばAmazonです。
Amazonは、ネットモールというプラットフォームをユーザに提供しています。
ユーザはAmazonを通して商品を購入し、企業はAmazonのプラットフォームを利用して商品を販売しています。
企業側としても、集客力のあるAmazonのプラットフォームを利用することで商品を販売する機会が増え、売り上げが上がります。
しかし、Amazonのプラットフォームを無料では利用できませんので、企業側は手数料支払わなければいけません。
企業側から見ればAmazonを通しての商売は、仕入れもしくは原材料コスト、プラスAmazonへの手数料を考えなければいけません。
もし、Amazonの手数料が上がった場合は?
そのまま販売価格に転化する亊は出来ますか?
最近話題となった、Amazonポイント1%の強制付与
これは、アマゾンで商品を販売する全てのセラーが強制される所でした。
しかし、マスメディアが報じた事で、Amazonポイントの強制付与は実現しませんでした。

今回の流れを通して、プラットフォーマーに依存するビジネスはある程度、こういったリスクを考えておくべきだと思いました。
プラットフォームを利用するビジネスにおいて、1番のメリットが大きいのはプラットフォーマーだと確信しました。
プラットフォームを作る初期段階では、ユーザーや企業側に非常にメリットのある条件で進め、市場でシェアを取れる段階になれば、条件を徐々に変化させプラットフォーマー有利の条件でビジネスを進めれば良いのです。
まとめると、プラットフォーマーが存在するビジネスモデルの場合、プラットフォーマーが絶対であるで、システム利用料の値上げなど一方的な要求がある事が多く、プラットフォーマーに頼るビジネスは限界があると思います。